2013年3月13日水曜日

ジャガイモの種芋切り分け

今週末は天気が良さそうなのでジャガイモの植え付けをする予定です。植え付け時期の条件は、
(1)植え付け後に出る芽が遅霜に遭わないこと
(2)気温が26度を超えるとジャガイモの成長が止まるのでそれまでにできるだけ長く畑で育てること
の両方を満足する時期です。出来るだけ早く植えたいけど早すぎてもダメ、ということですね。適期は地域によって異なりますが、町田界隈では3月中下旬です。近所の農家では3月上旬に植え付けているのを見たこともあります。一番いいのは長年その土地で農業をしている人たちを参考にすることです。

植え付け前の仕事として種芋の切り分けをしておく必要があります。1個50g前後が目安です。ジャガイモは最初、種芋の栄養分で根を張り芽を出すので一定量の大きさが必要ですが、大きすぎても一つの芋に多くの芽がついて無駄なので、大きい芋は複数に分割するわけです。厳密ではありませんが70gを超える芋は2分割、120gを超える芋は3分割しています。小さい芋はそのまま植え付けます。

切り分けるときのポイントは、芋のへそと頂芽付近を通る線を軸にして切り分けということ。ジャガイモは地中でへその緒(ストロン)を通して親株に繋がっています。掘り出した芋もその名残のへそがあるというわけです。ジャガイモの芽は頂芽(へその反対側のたくさん芽が出る部分)から螺旋状に密度が薄くなりながら芽が出るので、この軸を通る面で切ると勢いのある芽が分割したそれぞれの芋に残りやすい。逆に直角に切るとたくさん芽が出る芋とあまり芽がでない芋に分割してしまいます(面倒なことが嫌いという人は、大きな芽をうまく分けるように分割するということでいいと思います)。
手前のポッチがへそ。芽とはちがいます。
2分割する場合はへそを下にして真上から芋を眺め、芽ができるだけ均等に分配されるように包丁を入れます。
大きめのメイクイーン。へそは手前の先端にあります。
従って分割は縦長方向に
小さい芋はこのままで。ものの本には「マルのまま使う場合もへその部分は切り落とすと芽が出やすい」と書いてありますが、既に浴光催芽で元気な芽が出ているのでその必要はないでしょう。
へそと頂芽を結ぶ線で切ると水や養分の通り道が見えます。これを切断しない方が芽の生育が良くなるとか。
最終的には、5kgの種芋から100個の植え付け芋ができました。芋は種類ごとにネットに入れて保存しておきます。切り口は切った直後は水っぽいですが2日ほどで乾燥します。昔は灰をまぶしてそのまま植えるのが慣習でしたが、切り口からの腐りを避けるためには切り口をしっかりと乾燥させる方が良いようです。

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